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出水市令和5年第4回定例会 第3日

○2番(迫田小百美議員) おはようございます。一般質問2日目、1番、迫田小百美でございます。元気で明るく笑顔になれる出水市を目指して、今日も頑張りたいと思います。
先日、燃える感動かごしま国体が終わりました。本当に朝早くから、皆様、御苦労さまでございました。大産業祭も1日目は突風で、すごい嵐みたいな寒い日でしたけども、2日目は暖かく大盛況でございました。本当にありがとうございます。このように何かイベントがあると、人の動く交流人口も増え続けていきます。
そこで、来年3月に鶴の町いずみ全国俳句大会が開催されます。少し実行委員会のほうから現状報告をいただきましたので、発表させていただきます。
鶴の町いずみ全国俳句大会について。現情報告。出水市文化協会を中心とした有志で構成した実行委員会は、鹿児島県、県知事、教育長、出水市、市長、教育長、御後援をいただき、本年9月より11月末まで、鶴の町いずみ全国大会の俳句の募集を行っております。全国の俳句愛好会の方々3,000名以上、応募要項を郵送し、初回ながら2,300句の応募をいただきました。現在、作品一覧表を作成して、10名の選者の方々に作品審査をお願いしております。来年3月の表彰式典に向けて、県内の出展予定者も数百名いらっしゃいます。県外から出席希望者も八十数名いらっしゃいます。この方々に対して、既に出水市観光特産品協会のほうから、御宿泊、ツルの生態などのパンフレットを郵送してるということで、お礼のお電話もいただいております。表彰式典の翌日もマルマエ音楽ホールを使用して、文化協会音楽部の春の集いを開催いたしますので、県内外を問わず御宿泊を御検討いただけ、まちおこしの企画になるのではないかと期待しております。俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会の会長でいらっしゃる俳人協会の能村研三先生に、本大会の選者と記念講演をお引き受けいただきましたことで、議員連盟の会長と事務局長でいらっしゃる岸田総理と盛山文科大臣の御祝辞をいただけました。全国大会の格好も整いました。出水市長、教育長、そして、皆様方、事務局不慣れではございますが、いろいろと御心配をかけますが、ふるさと出水の文化的まちおこしの事業として継続し、発展を願っております。さらなるお力添えをよろしくお願いいたします。
ということで、私がすばらしいと思ったのは、本当に行政に頼らず、民間でこの出水に全国大会を持ってこようと思う、もう出水を盛り上げたいという気持ちで皆さんが動いてくださったことが、本当にありがたいことだと思います。鶴の町いずみ全国俳句大会を開催することで、ホテル業、飲食業、観光、特産物、交通機関、大きな経済力が生まれるのではないかと期待しております。
それでは、定刻となりましたので、一般質問に入らせていただきます。昨日の井伊議員の質問と重複しているところもありますけども、どうかよろしくお願いいたします。
出水市でも元気なシニアの方々がいらっしゃる一方で、高齢になるほど発症率が高くなると言われているのが、認知症です。65歳以上の高齢者のうち、15%は認知症だと調査結果も出ております。認知症の人の数は、2025年には、推計で700万人を突破し、高齢者の5人に1人の割合になると見込まれております。これは深刻な問題です。
そこで、出水市の認知症対策の現状と課題について。(1)出水市では認知症の方は何人いるのか伺う。これは昨日の井伊議員の質問と同じになります。認知症の方の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のいい環境で、自分らしく暮らし続けることができるよう、認知症の予防から重度の方への対応、その介護者への対応、切れ目のない支援に取り組む。
そこで、認知症施策推進について本市の取組を伺います。認知症の人やその家族に、早期に関わるチーム、早期診断、早期対応に向けた支援体制。認知症初期集中支援チームについて。現在、チームはあるのか伺います。また、どのような取組をされているのか、具体的に伺います。
2、出水市での認知症サポーター養成講座について。(1)認知症サポーター養成講座の受講人数を伺う。これも昨日の一般質問と重複しております。(2)認知症サポーター養成講座は、認知症の人と関わる機会が多い企業、金融機関、公共施設、警察などの職員に実施する必要があります。出水市で実施されている機関はどのようなところがあるのか伺います。(3)子供や学生向けの認知症サポーター養成講座の実施や高齢者との交流などを通じて、子供や若者の認知症の人への理解を深めることが必要です。学校ではどのように取り組んでいるのかを伺います。認知症と思われる初期の段階から、心理面、生活面の支援として市町村がコーディネーターを配置し、地域において把握した認知症の方の悩みや家族の身近な生活、支援ニーズなど、認知症サポーター基本となる認知症サポーター養成講座に加え、ステップアップ講座を受講した者を中心とした支援者をつなぐ仕組み、チームオレンジの取組推進についてお伺いいたします。本市の現状を伺います。次に、どこに位置付き、構成メンバーは誰でどのような活動をしているのか伺います。
以上をもちまして、壇上からの1回目の質問を終わります。

○2番(迫田小百美議員) 認知症対策の現状と課題について。出水市では2,307人いるということが分かりました。
次に、(2)認知症施策推進について、2回目の質問をいたします。共生社会の実現を推進するための認知症基本法が、2023年6月16日に厚生労働省から公布されております。目的として、認知症の人が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができるよう、認知症施策を総合的かつ計画的に推進することを目的にしている。都道府県には都道府県認知症施策推進計画、市町村には市町村認知症施策推進計画の策定に努めることを求めました。
そこで書画カメラをお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは基本的施策として8つ掲げてあります。1から8まで読みます。1、認知症の人に関する国民の理解の増進、2、生活におけるバリアフリー化の推進、3、認知症の人の社会参加の機会の確保、4、認知症の人の意思決定の支援・権利利益の保護、5、保健医療サービス・福祉サービスの提供体制の整備、6、相談体制の整備、7、研究などの推進、8、認知症の予防など8つの施策を求めています。この8つの施策の中で、自分が気になったことがあります。6つ目の項目、相談体制の整備についてです。内容としては、認知症の人また家族から各種の相談に対して、個々の認知症の人の状況または家族などの状況にそれぞれ配慮しつつ、総合的に応じることができるようにするため、必要な体制の整備、また認知症の人または家族などが孤立することがないようにするための施策と記載されております。
そこで、最初の相談口になる市役所と相談者との信頼関係がないと、気楽に相談ができないと思います。不特定多数の様々な環境で生活している住民や利用者への個別具体的な要望に対するに当たって、職員はその問いに対する豊富な知識を有しているだけでは、十分と言えません。信頼を得て、市に求められていることは、拾い上げる中から、ヒアリング力、時には対応ができかねることも納得していただける伝え方や、関係者間での交渉など、高度なコミュニケーションスキルを身に付ける必要があると思います。相談者は悩みを抱えて、不安で窓口に来てると思います。一言、「今日は相談にいらしてくださったんですね。ありがとうございます。」とか、「大変でしたね。」とか、「一緒に考えていきましょう。」とか、相談者に寄り添った安心できる対応があれば、不安も解消できると思います。相談体制が整うと思います。
そこで、市長に提案です。この計画は市町村の任意計画であるものの、国の大綱に基づきながら、本市では、今後、認知症施策推進計画を進められるのであれば、基本施策として対応のマニュアルや職員のコミュニケーションスキルアップ講座などを検討していただけないでしょうか。市長の見解をお願いいたします。

○2番(迫田小百美議員) 私がこれをなぜ言ったかと言いますと、2つの事例があります。聞いてください。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――私はまた気になって、次の日に窓口に話を聞きに行きました。職員の方々の態度、間違ってはいないです。本当に聞かれたことに対して答えていらっしゃるんです。でも、なぜ相談者が窓口に対して不満を感じ、怒りを覚えたり、悲しさを感じたと。私も考えたんです。やっぱりこれは、信頼関係のあるコミュニケーションが原因だと思いました。まず、市民の方々が相談に来られたら、人と人のコミュニケーションとして、「今日は相談にいらしてくださったんですね。ありがとうございます。」とか、さっき言いましたよね、「大丈夫ですよ。心配しましたね。一緒に考えましょう。」と市民の方々に配慮ある安心できる言葉が必要だと思いました。昭和から平成、今は令和です。本当にこれから変わる時代だと思います。ですので、不安だからこそ市役所に皆さん、市民の方が相談に来られているんだと思います。職員からしてみたら、マニュアルがあるのかもしれません。いつもの相談で慣れているのかもしれませんが、市民の方々にとっては、勇気を出した一歩だと思います。私は、職員の皆様にも一期一会の出会いだと思ってお仕事をしてほしいし、おもてなしの気持ちを持って、適切な態度や言葉遣い、マナーで接し、接遇の気持ちを持ってほしいと思いました。もちろん、コミュニケーションを取っていらっしゃる職員の方もいらっしゃいます。
次に、書画カメラをお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)(3)認知症初期集中支援チームについて。これは2023年12月1日、出水市年齢別人口でございます。色付けした部分を御覧ください。65歳以上、1万7,658人とあります。75歳以上が9,391人、出水市の人口が5万1,846人ということは、3割の方が高齢者となっております。今後、高齢化社会で認知症の件数も増え続けると思いますので、認知症初期集中支援チームを拡充する必要があると思います。認知症の方々に対しての認知症初期集中支援チームは、現在、足りていますでしょうか、質問いたします。

○2番(迫田小百美議員) それでは、また拡充のこと、よろしくお願いいたします。
次に、認知症サポーター養成講座について。私も10年ぐらい前に、飲食業組合10名ぐらいで講座を受けに行きました。ここで本当に、自分の母が認知症になったとき、いや、行っててよかったとつくづく感謝の気持ちでいっぱいになりました。私が思うには、なぜ子供たちのことを聞いたかと言いますと、子供たちが受講したことでどのように子供たちの意識が変わったかお伺いしてもよろしいでしょうか。

○2番(迫田小百美議員) それでは、子供たちは受けたことによって認知症を理解したということですよね。
そこで、私が思うんですけども、希望校だけではなく、これから出水市内全ての小学校高学年児童や中学校を対象に認知症サポーターの講座を推進してみてもらい、認知症の人や家族の気持ちを理解し、無理のない範囲で手助けができる次世代を育てる人材を増やすことはできないでしょうか。お伺いいたします。

○2番(迫田小百美議員) やはり、いろいろと学校のほうでも事情があるということが分かりました。やはり、これから認知症の方々が増える、おじいちゃん、おばあちゃん、それをやはり子供が、「ああ、同じことを繰り返すんだ。」と、そういうふうに認知症ということを言葉自体を深く追求して優しい子供たちが育っていければいいなと思います。
すみません、私飛び越したんですけども、認知症サポーター養成講座の認知症の人と関わる機関や企業、先ほど言ってくださいましたけども、これを機関や企業にはどうやって声かけをしているのかお伺いよろしいでしょうか。

○2番(迫田小百美議員) じゃあ、こちらのほうからこういうふうな認知症サポーターを受けませんかという形のほうはないんですか。

○2番(迫田小百美議員) 分かりました。これからもいろんな企業の方々に声かけをしていただきたいと思います。
最後に、小学校で認知症サポーター養成講座を受講し、中学校でステップアップ講座を受講できたら、将来、チームオレンジに参加することができるのではないかと私は思っておりました。今回、認知症対策について質問しましたが、出水市でも3割が高齢者、今後、高齢化社会で認知症の件数も増え続けると思います。高齢者の5人に1人の割合が認知症になると見込まれております。新しい認知症観を、地域の当たり前を若者や子供にも含め、浸透させていく必要があります。子供や学生向けの認知症サポーター養成講座の実施や、認知症の方と関わる企業など、普段からの付き合いの中で、「変化があってもこれからよろしくね。」、「私が変わってもよろしくね。」みたいな言える地域づくりが必要だと思います。認知症になっても希望を持って住み慣れた地域で暮らし続ける出水市にしていきたいと私は思っております。認知症と共に生きるまちづくり、ぜひ出水市でも、他の市町村との連携も含め、様々な方々の力を借りつつ、認知症と共に元気で明るく笑顔になれる出水市を目指していきたいと思います。
これで、質問を終わります。