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出水市令和5年第4回定例会 第2日

○16番(杉本尚喜議員) 本日2番目の質問者であります。よろしくお願いいたします。
昭和47年、太陽国体以来、まさに51年ぶりとなった鹿児島県での「燃ゆる感動かごしま国体」は、特別国民体育開会という位置づけで、10月7日から17日までを会期として、県内各地を競技会場に開催されました。10月7日に行われました白波スタジアムでの総合開会式では、即位後、初めて鹿児島に来訪された天皇皇后両陛下の御臨席を賜り、全国47都道府県の選手団やスタジアムの皆様にお言葉を述べられ、それぞれの競技が開始されたのであります。
会期中、出水市では特別競技として、高等学校軟式野球競技、正式競技では軟式野球競技と弓道競技がそれぞれ開催され、市民の皆様におかれましては初めて見るそれぞれの競技の迫力ある試合展開と熱戦を、存分に楽しんでおられたようであります。
また、新設された「ウイングドームいずみ」でのおもてなし広場では、全国からの皆様が、出水市のグルメを食したり、特産品を購入して宅配便で送るなど、にぎやかさが絶えることのない盛況ぶりでありました。
そして、大会会期日程は全て終了し、会期末を迎えた10月17日、白波スタジアムでの総合閉会式では、秋篠宮家の次女、佳子様も御臨席される中、大会の成績が発表され、男女総合成績で競い合う天皇杯と女子のみの成績で競い合う皇后杯では、ともに東京都が獲得。鹿児島県は2位の好成績でありました。
9月の会期前競技を含め、全国から約2万3,000人の選手らが参加した鹿児島国体は、11日間の熱戦に笑顔で幕を閉じ、来年開催地となる佐賀県、山口祥義知事に新たな大会名称となる国民スポーツ大会の大会旗が渡されたのであります。新型コロナウイルス感染症の影響で、3年延期となった燃ゆる感動かごしま国体は、出水市開催分の成功の背景に、出水市実行委員会の皆様、その事務局となった国体推進課、そして会期中、場内の各担当の係で御尽力いただいた市職員やボランティアの皆様方の御協力があったからこそのことと認識いたしております。改めて、敬意と感謝を申し上げるところでございます。
この特別国民体育大会、鹿児島大会が一過性ではなく、将来の出水市の飛躍と発展につながることを念じながら質問いたします。なお、今回通告いたしました人口減少対策及び防災道の駅整備計画については、11月6日及び7日に行いました産業建設委員会行政視察での研修内容によるものが含まれていることを予め御理解いただきますようお願いいたします。
まず、人口減少対策について伺います。
「人はまちの財産である」といわれますように、人々の社会活動や経済活動等によって、安定した社会基盤が構築されています。その人々の数が減少すれば、それなりにまちの活力も低下し、市民生活にも影響を及ぼすことになります。総務省国勢調査及び国立社会保障・人口問題研究所が出所しております出水市における近年の人口推移と将来推計人口を見ますと、合併前の1市2町であります2000年、元号で申し上げますと平成12年の人口は5万8,460人でありました。以降、2020年の令和2年までの人口推移では、6,466人減少いたしております。これは、2000年から2020年までの20年間における5年ごとの平均推移にして、5年ごとに約1,620名減少していることになります。さらに、総務省人口問題研究所が出所している出水市の将来推計人口によりますと、2年後の2025年には4万9,163人、そのまた5年後の2030年に4万6,655人、またその5年後の2035年には4万4,021人、さらに2040年には4万1,270人、そして2045年には3万8,462人と推計されております。すなわち22年後の本市の人口は4万人を切るとされておるのであります。これらの推計をグラフ化してみますと、緩やかに下降しておりますが、減少傾向は止まらないと認識いたしております。
そこで、人口減少の推移における原因をどう分析され、何に注目されているのか伺います。
これから先は、人口減少化対策について、少しでも減少幅を緩やかにし、安定した人口推移を目指すことを目的に質問いたします。
まずは、交流人口獲得について、今回開催された国体と観光に焦点を置いて伺います。
冒頭申し上げましたように、燃ゆる感動かごしま国体では、本市にも数多くの監督・選手・関係者が来訪され、にぎわいを創出されました。来訪された選手や関係者は、競技に集中されることは当然でありますが、ご当地の特産物の購入やおもてなし、そしてグルメを食することは何よりもの楽しみであります。そうした中、会場となった出水市総合運動公園では、多くの方々が来場され、国体ならではの活気に満ちた雰囲気が形づくられました。そこで、国体期間中、本市への流入人口をどう分析されておられるのか。併せて、大会期間中の経済波及効果についての分析を伺います。
次に、毎年、全国各地を持ち回りで開催される国体は、選手の競技力向上、そして施設や設備の整備、さらには地域活性化の3つの要素を持つとされております。その1つであります地域活性化に関連いたしまして伺います。今回、出水市で開催されました軟式野球競技会、弓道競技会では多くの方々が来訪されました。この方々が再度、本市を訪れていただけるような取組が、国体開催の効果につながるものと考えております。
そこで、国体をきっかけとし、将来に向けた交流人口拡大策を考えるべきと思いますが、市長の御見解を伺います。
次に、観光面についての交流人口獲得策について伺います。本年5月8日より新型コロナウイルス感染症法上の分類が5類に引き下げられ、ようやくコロナ発生前の状況に戻りつつあります。一方では、まだまだ回復には及ばず、中小零細企業の事業体によっては、客足が遠のいたままであったり、従業員の働き手不足などといったことで経営にも影響し、しこりが残っている部分もあります。そのような中ではありますが、週末や休日ともなりますと、観光地や行楽地に出向き、各地でにぎわいを創出している光景がテレビ等で報道されております。
そこで、感染症法上の分類が5類に引き下げられた後、本市に来訪されている観光客の現状を伺います。
併せて、今後、将来に向けた観光振興における本市の交流人口獲得の取組を伺います。
次に、地方公共団体において、人口減少化対策は大きな課題であり、人口増の取組よりも人口維持の政策が主であると認識いたしております。
そこで、人口維持に関して、全国の地方公共団体で取り組んでいる主なものが、移住・定住の促進であります。全国の事例を見ますと、移住と定住をひとくくりにしての施策の取組がほとんどであります。移住と定住はそもそも同様のコンセプトがあることは事実でありますが、意味合いとしては異なるようであります。言葉としての意味を調べてみますと、移住は「別の地に移り住むこと」を表す言葉で、すなわち住居地を別の土地に求めることを言うらしいです。移住には「一時的に住居を移す。点々と住居を変える。」など、様々な意味合いがありますが、永続的に住居地を他の地に移すことを指すのが一般的なようでございます。例えば、「都市部から地方に移り住む。日本から海外へ移り住む。」などがこれに当たり、「退職を機に田舎に移住した。ハワイへの移住を検討している。」などのように表されております。一方、定住とは「一定の場所に住居を構え、住みつくこと」を表す言葉であるようです。つまり、定まった場所を住居地として、その場所から動かないことをいうらしいです。そこで、何年以上、その場所に住めば、定住になるかといった明確な定義はないようでありますが、その土地に生活の拠点を置くという意思を持って住むことが「定住」と言えるようです。すなわち、「定住」とは、単に余暇を楽しむような滞在的なものではなく、その地に定着し、永続的な暮らしをすることを指すようであります。
そこで、本市では移住と定住をひとくくりにした「出水市移住・定住支援サイト」を開設されておられますが、移住と定住を区別した考えに立ち、進められているそれぞれの政策について、現状の課題を伺います。併せて、将来に向けての目標と取組を伺います。
次に、防災道の駅整備計画について、伺います。
本年2月17日の全員協議会に示されました出水市地域活性化施設「道の駅」計画概要におきましては、敷地面積や建築物の規模、さらには他地域の参考事例などを盛り込んだ資料により、説明を受けたところでありました。その中で、南九州西回り自動車整備進捗を見据えながら、取付道路としての市道認定などの説明により、おおよその形を想像できるようなものになってきていると認識いたしているところでございます。これまでにも、平成26年においては、南九州西回り自動車の供用を見据えて、地域活性化施設可能性調査などの取組をされた歴史的背景もありますことから、議会といたしましても、南九州西回り自動車早期完成に向けた議員連盟などを通して活動いたした経緯もあります。
計画されている防災道の駅は、南九州西回り自動車本線直結型ということもあり、市民の願望に応えながら、スピード感を持って整備に理解と協力をいたさなければならないと強く認識いたしているところでもございます。
そこで、本年2月に示されました整備スケジュールによりますと、令和5年度が道の駅造成部分の詳細設計、また補償物件調査、そして用地協議、さらには官民連携事業手法検討調査と4項目になっております。その中の官民連携事業手法検討調査では、設計、建設、維持管理、運営に民間活力を導入するパブリック・プライベート・パートナーシップ、すなわちPPPまたはPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)の導入を視野に入れた検討を行うとされました。
そこで、まず官民連携事業手法検討調査の進捗と今後の見通しについて、伺います。
次に、用地についてでありますが、計画によりますと、敷地全体面積を約3万9,000平方メートル、建築面積としては情報発信、休憩施設、トイレ等を合わせて約420平方メートル、地域振興施設を約1,400平方メートルとされ、駐車場面積を自動車道の上り・下り車線及び一般道からの駐車エリアを含めて、2万5,000平方メートルと計画されています。
そこで、防災道の駅と称される以上、一定の防災機能を有しなければならないと考えますが、施設全体面積と防災機能を有する面積とのバランスはどのようになっているのか、伺います。
次に、前回の質問で道の駅の開業開始の目途を伺ったところ、「南九州西回り自動車道の供用開始に合わせる。」との答弁でありました。今回の質問通告では、道の駅の開業開始の目途を再度、伺おうとしておりますが、計画されている道の駅は、南九州西回り自動車本線直結型とはいえ、一般道からも進入可能な整備計画であります。
そこで、地域活性化施設としての位置づけであるのであれば、南九州西回り自動車道供用開始を待たずしての道の駅開業により、1日も早く市民に活用していただき、地域活性化に資するべきと考えますが、市長の見解を改めて伺いまして、壇上からの質問といたします。

○16番(杉本尚喜議員) 先ほどの壇上のほうからの質問のときに、「11月6日と7日に産業建設委員会で行政視察を行いました」とあったんですが、それについて、それを含んだ上での質問をいたしますということで、申し上げました。その視察先が、四国は徳島県の、まず道の駅については板野町というところでございます。それと、人口問題についての目的じゃなかったんですけれども、人口問題について、結構深く説明をされたもんですから、その場所は、それこそ人口1,300人の上勝町という町でございました。そこを引き合いに出させていただきまして、これからの質問を展開させていただきたいと思います。
まず、人口減少化につきましてなんですが、自然減、いわゆる出生数と死亡される方、このバランスによって死亡される方が多いといったようなことでの自然減ということ。そして、また私たちも経験しておりますけれども、企業等が撤退したことによって人口が減少したということもありますけれども、近年では、そういうことはほとんどないということでの説明でございましたが、この自然減につきましては、今後ますます進むというふうに市長は認識されているのでありますか。

○16番(杉本尚喜議員) 自然減少の理由・原因というのは、そこで納得はするんですけれども、だからといって、そのまま放ったらかしておくわけにもいきませんし、何らかの形で「人はまちの財産である」と言われるように、この人口の維持というのは確保しなければいけないというところでございます。
そうした中で、交流人口について触れましたけれども、今回の国体にしてもそうですが、あるいは日常の観光についても一緒ですけれども、やはりよそからお客様が来訪される、出水市を訪れられることによって、新たな出水市の魅力、よさというのが認知されるところであると思います。そうした中で、今回の国体の関係でございます。先ほど、市長のほうから温かい労いの言葉と、私の空手道の関係で御紹介いただきましたけれども、空手道競技の国体では、開催した自治体が国体が終われば、必ず中央競技団体であります全日本空手道連盟をはじめ、47都道府県にある空手道連盟に対しまして、国体のお礼と今後また合宿等でお越しくださいといったような案内を発送するわけですね。なので、今回、軟式野球競技は選抜で分散開催ということもございましたし、さほどチーム数も来なかったのでありますけれども、弓道競技は47都道府県全てが来たんです。なので、今回、空手道競技を参考にするのであれば、中央競技団体であります公益財団法人全日本弓道連盟をはじめとして、47都道府県にある弓道連盟に対しまして、国体のお礼とそしてまた、「今後、ぜひ出水市を合宿等でお使いください」といったような案内を併せた発信というのはできないものか、伺います。

○16番(杉本尚喜議員) これは実際、弓道競技のパンフレットというかプログラムなんですが、この中に47都道府県の監督名とか書いてあるんですよね。なので、こういうお名前を示した上での、「ぜひ今後、また出水市を合宿の地として選んでください」といったような案内というのも、今後は必要じゃないかと思います。
ちなみに、もう間もなくすれば年が明けます。年賀状代わりでもいいですので、ぜひ、47都道府県に出水市から発信するような取組をしていただければと思います。
またその背景には、実は、南日本新聞の11月6日の記事に、「記者の目」というコラムがございます。これには、清水出水支局長が書いたのでございますけれども、この大きい見出しの中に、「弓道王国の底力」という見出しがございました。これは、要するに鹿児島県が弓道競技で総合優勝を果たした。これは弓道の中でですね、総合優勝を果たしたということでの新聞の記事なんですけれども、やはりその弓道王国の弓道競技が出水市で開催されましたというのは、国体の一つのきっかけとして、全国に発信するいいチャンスじゃないかと思いますけれども、その辺の御見解はいかがでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 本当、この国体が終わったからこれでよし、というのではなくて、やっぱりこれを一つのきっかけとして、大きな発信材料ができておりますので、ぜひ活用していただければと思います。
次に、観光の面について伺います。観光についての交流人口でございますが、先ほど市長からの答弁のほうでございましたけれども、コロナの5類引下げによって、また徐々に観光客も戻りつつあるという内容でございましたが、ちなみに、今回提案されております議案の中に、公開武家屋敷の設置等及び管理、これに関する条例改正案が出ていると思いますが、この内容としましては、県の魅力ある観光地づくり事業で整備されました麓庭園についての内容でございますけれども、この麓庭園についての活用といいましょうか、今後の発信という取組、これをどのように考えていらっしゃるか伺います。

○16番(杉本尚喜議員) やはり、そういういい映える場所がございますので、ぜひ発信力をもうちょっと高めていただいて、発信することによって多くの来訪者を見込まれるということになると思いますので、ぜひ、その辺は強く進めていただければと思っております。
次に、ツル観察センターについてのことなんですけれども、今この鳥インフルエンザの関係で、非常に厳しい状況にはあると思うんですが、環境省の制限区域が設定されているんですけれども、これらについて、観光客に対してはどのようなアプローチをされているのでしょうか。そこを伺います。

○16番(杉本尚喜議員) これは、私も何人からの観光客からお尋ねを受けたこともあるんですけれども、先ほどの麓の関係にしてもそうなんですが、ツルの観察センターにしてもそうなんですけれども、「どこに行けば受付等ができるんですか。」とか、そういったような問合せが結構、多いんですね。なので、そういったようなアプローチ、案内をするような何かの看板といったような、そういったようなものを、もうちょっと明確にできるようなものが設置できないものか、伺います。

○16番(杉本尚喜議員) ぜひ、観光客の立場に立ってみれば、丁寧な説明看板があれば、本当に「このまちはいいな。」ということで、評価も高くなると思いますので、ぜひ、その辺のことは努めていただければと思っております。
それでは次に、移住と定住について伺いますけれども、出水市の移住・定住サイト、これのアクセス数というのは分かりますか。

○16番(杉本尚喜議員) 私は、ごめんなさい、ヒアリングのときには数値は聞きませんと言ったんですけれども、聞いてしまいました。またあとで、分かればお知らせください。
そうした中で、私はこう考えるんです。まず、移住があって、そして定住につながるんではないかと考えますけれども、移住と定住をひとくくりにするというのは、いかがなもんかなと思うのですが、市長、御見解はいかがでしょう。

○16番(杉本尚喜議員) 私の認識で申し上げますと、移住があって、そこにしばらく住居を構えながら、そのまちのよさを見つけて。だったら、ここで生涯を終えようかとかいったような定住につながるんだろうなというふうに考えているところでございますけれども、今出水市の移住者数というのは、年々増えていっているんでしょうか。いかがでしょう。

○16番(杉本尚喜議員) 結構、思ったより数字的には多いと、今思いました。
そこで、先ほど御紹介申し上げました、視察で行きました徳島県の上勝町、1,300人程度の人口なんですが、そこは毎年、トータルではなくて、毎年20から30人の移住者があっているようなんです。それって何なのということでお聞きしましたところ、やはり、その町ならでは仕事に惹かれて、若い、しかも女性が移住されるということであるらしいです。
そこで、今、若い人たちはどういう感覚で移住を求めているんだろうかということで、いろいろ私も調べてみたんですが、一番いいのは、タレントの友近さんがナレーションをするNHK番組で、「いいいじゅー!!」というのがございますよね。あれを見てみれば、やはりそのまちのPRと同時に、その魅力、そしてまたそこで移住すればこういうメリットがあるよと。デメリットは出していないんです。メリットばかりしか出していない。そういう番組があったり、そしてまたいろんな移住サイトがあるんですけれども、特に移住マッチングプラットホームという、「たびすむ」というサイトがあるらしいんです。このサイトのアクセス数はかなり多いということでございます。
なので、やはりそういったようなものについても、私たち出水市も活用すべきというふうに思いますが、いかがでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) ちなみに、上勝町では、専属の移住コンシュルジュといったような、専属職員を配置して、東京や大阪などで定期的に開催される移住フェアというのがあるみたいなんですけれども、そこに出向いてPRをしたりしているんですが、出水市はその辺は、どうされていますか。

○16番(杉本尚喜議員) 出水市でも、そういったようなフェアに参加していらっしゃるということで、これも強いPRをお願いできればと思っております。
それと今度は、一方では移住される方の中には、お子様の学校の関係で移住される方もいらっしゃるやに聞いております。今回は教育長には答弁を求めていませんので答える必要はございませんが、聞いておってください。
今、出水市では小規模校の特別認可制度、いわゆる特認制度というものがございます。この特認校制度には、蕨島小学校、大川内小学校、大川内中学校、上場小学校、鶴翔学園と5校が認可されているんですが、やはり特認校制度であるだけに、学力も向上しているというふうに聞いているんですが、こういうところに他の地から進学を目指すといったような傾向というのは、出水市の場合はございませんか。

○16番(杉本尚喜議員) やはり、将来ある子供たちが、いい環境の中で学業に励まれるような、そういうことに魅了を感じてくる移住者というのを、今後もPRしながら進めていっていただければと思います。
そこで、市長の答弁で「空き家」という言葉が出たんですけれども、この移住というのは空き家対策にもつながると、私は認識しているんですが、いかがでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 空き家も年々増えてきているようでございますので、やはりその対策も含めながら、総合的にこの移住・定住というのに対して、また新たな取組をしていただければと思います。
それと、冒頭、市長の答弁の中に、「地域おこし協力隊」の言葉が出てまいりました。この制度は、平成20年の麻生政権において、当時の鳩山邦夫総務大臣による地域力創造プラン、いわゆる鳩山プランというものを柱として、提唱されて、平成21年度から総務省によって制度化されたと認識いたしております。この制度については、地方自治体が募集を行って、地域おこしや地域の暮らしなどに興味のある都市部の住民を受入れて、地域おこし協力隊員として委嘱するというものでございます。この地域おこし協力隊なんですけれども、1年から3年を上限としての任期であるということでございますが、この制度が始まってから、出水市に委嘱した隊員というのは何人ぐらいなんでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) この9名のうち、何年住めば定住となる定義はないんですけども、定住という形になっていらっしゃる方は何人いらっしゃるんでしょう。

○16番(杉本尚喜議員) 視察先の上勝町も、結構、地域おこし協力隊の方がいらっしゃるんですが、やはりこの方々も、どうかしたら1年も待たずして撤退される方も、中にはいらっしゃるみたいで、理由としては、地域住民との折り合いが合わない、それが1番多いらしいです。やはり何と言っても、せっかく出水市が募集して、隊員として委嘱した以上、そこにやはりいいイメージを与えないと住みつかないと思いますので、私たちも含めて、そこはまた研究してまいりたいと思います。

○16番(杉本尚喜議員) 休憩前に引き続きまして、質問を続行させてください。
先ほどの地域おこし協力隊の関係でございます。これまでに9名、地域おこし協力隊員として委嘱をされたということでございますが、その9名の中から特に本市に関しての御意見とか、あるいは要望等が何かなかったでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 地域おこし協力隊の方々は、当然ながら市外、県外の方々でございます。やはり、我々地元にいれば、見えないところが全く見えない状況で時間が過ぎてしまうんですが、やはり市外、県外の方々から本市を訪れて、そこにしばらくの間移住された場合に、我々が見えなかったところを見ていらっしゃることが結構多いんですね。なので、逐次、情報交換会とかというのは、その協力隊の方々とはされているんですか。

○16番(杉本尚喜議員) いい人材の方ばかりだというふうに思いますので、ぜひ、我々が見えない出水市のよさを引き出すためにも、ぜひ、今後も交流を続けていっていただければと思っております。
それでは、限られた時間でございますので、道の駅に入ります。
道の駅の整備方法でございますが、これはヒアリングのときにも、一応説明は受けたのでありますけれども、例えば県や国と一緒になって、一体型で整備する方法。そしてまた、本市単独で整備する方法とあるんですけれども、この計画でいけば単独型ということになっているようでございますが、その理由としてはいかがなものがあるのでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 単独型の理由としては分かりましたけれども、ちなみに、視察を行いました板野町でございます。ここは、どういう町かと申しますと、高松自動車道というのがございます。その板野インターチェンジと徳島自動車道という道路がございまして、この藍住インターチェンジのちょうど真ん中くらいに位置するとことでございまして、自動車道の直結型ではございません。しかし、その敷地面積が4万1,000平方メートルですので、出水の3万9,000平方メートルからすれば、ちょっと広いのかなといったような状況でございます。
そうした中で、この板野町の整備の手法としましては、私どもが計画しておりますPPPやPFIとは違いまして、DBO方式、これはデザイン・ビルド・オペレートということで表現されるのですが、これによれば、設計・施工・維持管理・運営まではPFIと同じなんです。ところが、何が違うかと言えば、資金調達がこれに入っていないんです。とすれば、やはりこの方式を導入して、請け負った事業体が資金調達が省かれる軽減につながるということで、なったようでございますが、その辺の今の状況というのはいかがなもんでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 今の現状からすれば、まだその事業体を模索しているような段階というふうに認識するんですが、ちなみに板野町の場合は、15社の事業体から調査した結果回答があって、そのうちの6社がDBO方式、いわゆる資金調達を省いた方式となっているようでございます。そしてまた、4社が公設包括認定、そしてまた3社がPFIと回答されているようでございまして、圧倒的にDBO方式のほうがやりやすいのかなといったような感じを、我々は受けたんですけれども、その辺については、どういうふうにお考えでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) これはまだ、出始めの段階でございますので、ここではき違って間違えれば、後々、運営管理に影響を及ぼすと思われますので、慎重に取り組んでいっていただければと思いますが、今御案内のとおり、南九州西回り自動車道路の工事の進捗を見てみれば、すごいスピード感でやっていますよね。となれば、果たして、この供用開始に合わせると市長は答弁されましたけれども、供用開始に間に合うのかどうなのか、というのも懸念されるんですが、その辺の御見解はいかがでしょうか。

○16番(杉本尚喜議員) 慎重にということでございます。私どもも、ここでは慎重に考えなきゃいけないんですが、決して開業を早めてくださいという私の申出について、安易に私が申し上げているのではなくて、今後のできた後の持続性ですね、これを考えるのであれば、地元密着型でないと持続はできないと、私は思うんです。この道の駅いたのもそうです。地元が方々が主に活用されています。ドライバーさんたちは、よそから来られたドライバーさんもいらっしゃれば、市外、県外というのがほとんどでございますので、その方々はわずかなんです。でも、その方々にターゲットを絞るよりも、地元の方々が活用できるようなことにターゲットを絞らないと、持続性はないと思いますので、その辺も含めて、今後の御検討をお願いしたいと思います。
それでは、先ほど敷地の面積を私、申し上げましたけれども、休憩時間中にお調べをさせていただきました。というのが、我々が視察した道の駅いたのが4万1,908平米です。出水市で計画されている敷地面積は3万9,000平米。3万9,000平米ってどれくらいの広さよ、ということで、陸上競技場を引き合いに出させてください。陸上競技場の駐車場を含めた敷地面積が5万1,803平米。トラックの部分、競技場の中ですね、あれが2万358平米ですので、おおよそ陸上競技場ぐらいの面積の広さかなと想定されるのであります。もし、これが整備が進む中で、どうしてもまだちょっと用地が欲しいなという場合も、なきにしもあらずと思うんですけれども、その辺の想定はされていますか。

○16番(杉本尚喜議員) これは、市民の念願の施設でもあると思いますので、ぜひ、スピード感を持って慎重に取り組んでいただければと思います。
最後になりますけれども、これから先は答弁はいりません。これは、私たち産業建設委員会が視察をいたしました土産として見てください。書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これが、道の駅いたのの地域活性化施設の建屋になります。それと、次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これが、地域活性化施設の中の売り場です。これを見てみますと、特産品コーナーじゃなくて、ほとんどスーパーマーケットです、中身は。なので、地域密着型というのは、ここから出てくると思います。次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)ここが、総合受付案内所、その横にファストフード店がございます。レストランとは、また別です。そこに、ソフトクリームのあれが見えますかね。ちょっと、カウンターの所にありますけれども。「ソフトクリームだけは、絶対に入れてください。」ということでした。もう、これが一番の道の駅の目玉商品だということを言っていましたので、これも視野に入れてください。次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)出水市でも計画されているんですけれども、高速バスの乗り場が併設されております。こういう形で高速バスがここに停留します。そういったようなことで、非常に利便性が高くなってきているということであります。次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)なんと、足湯があるんです、ここは。これは沸かし湯です。沸かし湯の足湯があって、その下も見せてください。これが足湯です。ドライバーの癒しの時間、癒しの空間になる場所です。次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)それと、人間だけではなくて、ペットもそうです。これはドッグランです。今、誰もいませんけれども、私たちが研修を終えた後の時間帯は、結構、犬の散歩で訪れていらっしゃいました。次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)最後でございますが、「これより先は防災区域につき、関係車両以外の侵入は御遠慮ください」とありますが、ここに立っている人が道上委員長です。これは許可をもらって中に入っていますので、制限区域ですけれども、許可をもらって中に入っています。その下を御覧ください。これが防災ステーションです。これが建屋になっています。防災機能がここに全部詰まっているということでございますので、ぜひ、これを参考にされて、もしよければ担当課の職員に皆さんをこちらのほうに派遣されて、直に見させていただければ、私どもも行った甲斐があるのかなと思いますので、よろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。この写真は、どうぞ、お持ちください。差し上げますので。終わります。