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出水市令和5年第4回定例会 第2日

○10番(日髙信一議員) 第4回定例会一般質問、初日の3番目は日髙信一です。
最後の国民体育大会として、10月に燃ゆる感動かごしま大会が開催されました。出水市でも2種目の競技が開催され、地元出身の選手をはじめ、鹿児島県選手団の活躍に大きな感動をいただきました。出水市を訪れた方々の多くは、出水のおもてなしに満足されたことと思います。役員やボランティア、大会関係者の皆さん、大変御苦労様でございました。
小・中学校の運動会でも、テーマソング「ゆめ~KIBAIYANSE~」のダンスで、鹿児島国体の応援を表現し、児童生徒は実際の競技応援も体験でき、思い出の国体になったことと思います。
それでは、通告に従いまして質問をいたします。
1番目です。自殺の現状について、(1)過去10年間の出水市の自殺者の年代別の件数の推移を伺います。(2)令和2年3月以降の自殺対策計画取組状況を伺います。
2番目、不登校・いじめについて、(1)出水市における不登校の実態について伺います。①コロナ禍以前とコロナ禍中の不登校の実態を、小・中・高別に伺います。②不登校の理由を伺います。③不登校への対応策を伺います。(2)出水市における、いじめの実態を伺います。①過去5年間のいじめの状況を小・中・高別に伺います。②主ないじめの原因を伺います。③いじめへの対応策を伺います。
大きな3、登下校時の安全について、(1)登下校時における過去5年間の不審者の状況と対応を伺います。(2)不審者の対応策を伺います。
以上で、1回目の質問を終わります。

○10番(日髙信一議員) それではまず、自殺の件からいきたいと思います。
昨年度の全国の自殺者数は、2万1,881名であり、前年度よりも297人増加しております。鹿児島県においては、前年より43人増の316人の貴重な命が失われております。
出水市における過去10年間の自殺統計資料をいただきましたけれども、出水市では、先ほど部長のほうからありましたけれども、平成25年が15人、26年度が16人、27年度18人、28年度10人、29年度12人、30年度8人、元年度10人、2年度が9人、3年度が6人、4年度が13人でありました。
令和2年度の9人、令和3年度の6人と減少していましたけれども、令和4年度は13人であり、前年度の倍以上の数値となっております。この数値を踏まえて、市長の見解を伺いたいと思います。

○10番(日髙信一議員) 分かりました。
小・中学生の自殺は、1980年度の統計開始以来、昨年度は全国で500人を超えており、514人ありました。公立の小・中学校では、325人が亡くなっております。鹿児島県では前年に比べ7人増え、10人でした。出水市においては、20歳未満が令和元年度から令和3年度まで、毎年度1名、令和4年度は2名となっております。
昨年から成人年齢が18歳に引き下げられましたけれども、このことについて18歳未満の状況はどうなっていますでしょうか。

○10番(日髙信一議員) 一応、未成年ということで表現してもいいかと思うのですが、そのような対応の仕方でいいんですね。

○10番(日髙信一議員) 先ほど、杉本議員の質問の中で、出水市の将来は人口減に向かっているという話をされました。それに比べて、やはり人口減に向けて、安定した人口維持に向けての質問もなされておりました。市長はかねがね、「こどもの安心」「いのちの安心」「くらしの安心」3つの安心を施策の柱として取り組んでおられます。自ら生命を絶たれることは大きな損失です。ましてや、出水の未来を担ってくれる若い世代や市民が、希望を持って生きられるまちづくりを強力に推進してほしいと思っております。
次に、自殺対策計画についてです。平成28年に自殺対策基本法が改正され、先ほど市長のほうからもありましたように、都道府県市町村に自殺対策計画を定めることが義務化され、これまでに出水市では平成30年、こころの健康に関するアンケートの実施をはじめとして、いのち支えるプロジェクトの会議、自殺対策計画検討会等々を踏まえ、誰も自殺に追い込まれることのない出水市の実現を目指して、令和2年3月に自殺対策基本法の指定に基づき、出水市自殺対策計画が策定されております。令和2年度から6年度までの5年間で、平成29年度の自殺死亡率、人口10万人に対してですけれども、当時の現状値18.9をおおむね24%減少の14.3、人数としては7人以下となるよう、目標値を定めて取組がなされております。
これまでの状況を伺います。

○10番(日髙信一議員) 私は、今聞きたいのは、この中にいろいろ決まっています。「こういうことをやりますよ」というのがですね。その中で、もう再来年には結果が出るんですけれども、これまで、どのようなことを、どうされたのかなという質問をちょっとお聞きしたかったんですよ。

○10番(日髙信一議員) 大体、分かりました。
自殺対策計画における取組として、この中にいろいろありますけれども、基本政策の中で児童生徒への支援の充実として、心の教室の設置や重点施策では、高齢者を対象とした支援の充実、そして生活困窮者を対象とした支援の充実、働く人への支援の充実等の細やかな政策が記されています。
何度も繰り返しますけれども、この取組が一つでも多くの成果を上げて、若年層を含む市民が、自ら命を失うことがないよう、充実した更なる取組の強化をお願いしたいというふうに思います。
それでは、次に移ります。私は令和2年第4回定例会で、不登校、いじめの質問をいたしました。10月6日に2022年度の全国と鹿児島県における児童生徒の不登校やいじめの、昨年度の状況が発表されました。3年前に比べると、不登校、いじめともに増加が止まりません。書画カメラ2を見てください。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、全国と鹿児島県の不登校の状況です。黄色のところが令和4年度です、鹿児島県です。全国の公立学校では前年度より5万8,000人余り増えて、33万4,470人、鹿児島県での公立学校の不登校は、過去最多の前年度より819人多い4,507人であります。この内、小学生・中学生が3,743人を占めております。書画カメラ3をお願いします。出水市においてはですね、令和4年度の不登校児童、先ほど教育部長のほうからありましたけれども、それぞれ60名ほど5年前と増加しておりまして、このような120人の不登校があります。
これが小学校・中学校・高校、増えているわけです。登校した不登校生、いわば保健室でとかいろいろありますが、ほっとハウスとかですね。その実態についての分析はなされているのかお尋ねします。

○10番(日髙信一議員) 今の中身的には分かったんですけれども、全然登校しない人が小学校・中学校で、いわば21名いるんですが、その児童生徒については、いろいろ話をしてみたら、スクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーが云々という話を聞きましたが、こういう相談者に対しての家族の対応というのは、家族が結局、いわば保護者ですね、保護者がそういうソーシャルワーカー等の受入れを拒否するとか、そういうのがあるんですかね。何件あったか、お尋ねします。

○10番(日髙信一議員) それでは、不登校者の今現在、21名ですか、いらっしゃるんですが、その方々の対応で、スクールカウンセラー・ソーシャルワーカーを拒否された家族って、いらっしゃいますか。

○10番(日髙信一議員) 県の不登校対策の関連事業で、教育支援センターの設置というのがあります。ちょっとネットで見たんですけれども、これを平成4年度に23の市町の34施設が開設とありますけれども、この施設の概要を教えてほしいんですが。

○10番(日髙信一議員) ということは、ほっとハウスとか心の教室で、教育支援センターとイコールというような感じですね。

○10番(日髙信一議員) 今、中学校の場合、不登校のまま卒業するという人が何名ぐらいいますか。

○10番(日髙信一議員) 私が何で聞いたかといいますと、今そのような、出て来れないで卒業した人がいると思います。その場合、中学校を卒業した後の不登校生の追跡ということは、されてはいませんか。

○10番(日髙信一議員) 今、伺ったから、よく分かりましたけれども、私は義務教育を卒業後、進学、就職、そして成人するまでは、卒業後の追跡調査も必要じゃないかなというふうに思っております。といいますのが、「はい、中学校を卒業しましたよ。ぽい。」じゃですね、あとがどこに誰が責任を取るのかなという、卒業させた責任もあると思うんですね。だから今、聞いたことで、ある程度、追跡支援の計画があるということですので、さらに充実して、いわば義務教育を卒業したら終わりですよじゃなくて、やはり成人するまでは義務教育後、卒業させた責任で子供の面倒は見ますよ、ということをしてほしいというふうに思います。
そしてさらに、学校関係者そして家庭、行政が知恵を絞って、不登校の児童生徒が減少して、楽しい思い出多い学校生活を、出水の宝子が送れたらいいなというふうに思っております。
それでは、次は書画カメラ4をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、いじめの鹿児島県と全国の数です。黄色のところが昨年度なんですけれども、全国では前年度を6万6,000件余り多い、68万1,948件のいじめが出ております。県内では550件、前年度より多い1万820件の鹿児島県のいじめが出ております。
書画カメラ5をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、出水市のものです。出水市においては26年の8月に、出水市いじめ防止基本方針が策定されまして、「いじめはどこの学校でも、どの子にも起こり得るものであるが、命や人権に係る問題であり、絶対に許されるべきものではない!」とあります。いじめの件数は、平成28年の1,501件から、5年前の平成30年度に754件、昨年度の令和4年度に623件であり、約60%、28年度に比べてですね、大幅に減少しています。喜ばしいことなんですけれども、取組の成果だと思うんですが、このことについて、どのように分析されているか、教育長。

○10番(日髙信一議員) いじめのことですけれども、鹿児島県の小・中・高校・特別支援学校794校あるそうなんですけれども、この中でいじめを認知した学校が83.2%に上がるそうです。これは、前年頻度よりも2%近く増えております。出水市の小・中・高、20校あると思うんですけれども、この中での認知された件数はどれくらいでしょうか。

○10番(日髙信一議員) その629件の中で、先ほど言いましたけれども、出水市の全然認知されていない学校がありますか。

○10番(日髙信一議員) 認知がない学校はないというから、全ての学校でということですね。
3年前お伺いしたときは、いじめのない学校もありましたけど、ということは、現在では全ての学校がいじめがあるというふうに認識していいわけですね。

○10番(日髙信一議員) 狭い出水なんですけれども、確実に正確な返答はできないということですね。そういうことですね。

○10番(日髙信一議員) いじめの早期発見につなげるということで、児童生徒のいじめの実態調査というアンケートを実施されていると思いますけれども、アンケート調査は年間何回実施され、何件の発見につながっているか分かりますか。

○10番(日髙信一議員) すごく早くいじめを確認できるような手法も、いろいろあると思います。いじめは、やはり早期発見で早期に解消するようにお願いをしたいと思います。
それでは3つ目の、不審者ですね。9月議会において、南鶴議員からも学校の不審者対策と登下校についての質問がありました。子ども110番の家、防犯ブザー等の件に触れておられましたが、10月から登下校時の不審者からの声かけ事案が頻繁に発生をしております。さらに、11月28日に男の子、30日に女の子と、下校時に不審者による声かけ事案が東出水校区で発生しております。
不審者情報は、小学校、中学校ともに耳にします。保護者におかれましては、「大事に至らなければいいがな」という、心配している声が届きます。何か対策を検討されていると思うんですけども、と言いますのが、対応策がここに、先ほども言われましたが、児童生徒に対し、不審者と思われる人物と遭遇した際の対応訓練とかというのがあります。これについて、一人で帰るときが、やっぱり危ないと思うんですね。だから、そこらは学校のほうでは防犯ブザーの使い方とか、そういうところでの実習とかはされているんですかね。

○10番(日髙信一議員) 「いかのおすし」等はよく聞くんですが、やはり、マンネリ化という意味じゃありませんけれども、これだけ事案が多く発生するということは、やっぱり何かだと思うんですよ。だから、今までとは違った方法を考えてみるとかですね、やはりそこらが必要じゃないかなというふうに思いますが、教育長、どう考えられますか。

○10番(日髙信一議員) 下校時の不審者の抑止力になればということで、私の自治会では、65歳以上の有志でつくる「SOSの会」というのがあるんですが、会員が毎日、月曜日から金曜日まで交代で、下校指導ということで、東出水小学校1年生の下校時刻に合わせて、主に東出水保育園前交差点で、下校見守りを微力ではありますが実施しているところです。そのときに、ちょっとおかしいなと思って、1件例があるんですが、中央交番に行って相談しました。そうしたら、自治会の我々では相談しても警察は「何があったんですか」と、「いや、不審者がいるんですよ」と。こうだと言っても対応をしてくれません。そこが今、一番必要かなと思います。というのが、何かがなければ、警察は動けない。見た判断で、あの人は不審者だと思うわけでしょう。そうしても信じてくれないというか、行動に移せないというか、その辺の難しさもありますので、やはり教育委員会のほうで、そういうPTAとかから発出されて、いい方法を取ってもらえればというふうに思います。
書画カメラ6をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、東出水保育園前の交差点です。ここから通学路となって、この里道なんですけど、これを下っていきます。書画カメラ7をしてください。(議場内ディスプレーへの資料表示)これ、朝です。ここに下りてくるわけです。突き当たりのカーブをこうやって来てですね。ここは、かなり四、五十名がここを通るんじゃないかと思います。そして、この途中で1回、不審者が出ております。朝ですね、「写真を撮らせてくれ」ということで。だから、こういうことがあって非常に防犯も苦労するんですけれども、東出水ここなんですが、発生場所も同一場所のところが多くて、どうにかできんかなと、いろいろ話をされておりますが、防犯カメラ等の設置は検討いただけないか、どうでしょうか。

○10番(日髙信一議員) なかなか難しい面もありまして、私なんかも65歳以上の15、6名で交代でやるわけなんですけれども、その中でも限られた時間をみんな、教頭先生から一月の1年生の下校時間のをもらって、それを振り分けでするんですけれども、やはり限界があるもんですから、防犯カメラもお願いしたわけです。
出水の未来を築いてくれる出水の宝子、これを守り育てる、さらなる施策をお願いしまして私の質問を終わりたいと思います。どうも、ありがとうございました。